龍王峡は栃木県日光市を流れる鬼怒川の上流に位置する渓谷で、その一帯は日光国立公園に属しており、鬼怒川温泉と川治温泉の間の約３キロに及ぶ景勝地です。その名の通り、龍が暴れまわるような迫力のある景観であることから、昭和２５年８月「龍王峡」と名付けられました。気軽に自然散策に出かけられるコースとして人気の龍王峡は、大きく３つの区域に分けられます。約２２００万年の昔、海底火山の爆発で安山岩が流れ出して形成された上流の紫龍峡。その上に火山灰が体積して出来た青龍峡。更にその上に白っぽい流紋岩が流出した白龍峡。と約２キロの散策路では、さまざまな渓谷の表情を楽しむことができ、四季折々に変化する自然の芸術品といえる情景を堪能できます。また、近隣には関東有数の温泉施設や旅館・ホテルがあり、特に紅葉の鮮やかな１０月下旬から１１月上旬は多くの観光客でにぎわいます。