千葉県・南房総のホテルや旅館は、海が目の前で漁港も近くにあるという立地から、新鮮な魚介類中心の磯料理を豪快に出し、宿泊客や日帰りの観光客を集めてきましたが、料理の他に温泉という新たな付加価値をプラスしようと立ち上がったのが、鴨川市内の安房鴨川と安房小湊の2つのエリアでした。都心からJRの特急で約２時間の鴨川温泉は、平成１５年４月にこの2つの温泉組合が共同で掘削した「鴨川温泉なぎさの湯」の開湯に始まりました。どことなく南国ムードが漂う鴨川温泉の泉質は、単純硫黄冷鉱泉で、太平洋を望める眺望抜群の露天風呂を保有するホテルが多く、宿泊客が絶えない人気の温泉地となりました。そして温暖な気候の鴨川は、春には花摘みやイチゴ狩り、夏には海水浴で賑わい、鴨川の一番人気観光スポット「鴨川シーワールド」と、ウインドサーフィンなどのマリンスポーツは１年を通して大変賑わっています。